幻日環
別名
英名 parhelic circle
氷晶 六角板状、六角柱状
配向 プレート、カラム、パリー、ローウィッツ
光路 プレート 3,132,363,387,35673,
3567835,3765,3875
カラム 1,326
パリー 1,326,427
太陽や幻日を通過する、つまり太陽高度に一致した高さに円を描くハロ。天球を想像すると分かりやすいが、太陽高度が上がるにつれ小さくなっていく。
幻日環の光路は複雑で、氷晶の表面反射、内部1、3、5…回反射と複数存在する。表面反射と内部1回反射は幻日環全体を、内部3回反射は向日を中心に約120度、内部5回反射は向日を中心に約240度(特にliljequist幻日近傍)を構成する。(これは太陽高度が低い時の例であり、高い時はまた光路が複雑に変わる)
プレート氷晶で氷晶の揺れが少ないと細く明るく、大きいと太くボンヤリした幻日環となる。
※幻日環上には120度幻日・liljequistの幻日・ブルースポット・向日など様々な現象が存在しうるので、幻日環が現れたら是非も気にかけてください!
※太陽高度が上がると22度ハロよりも小さくなることもあります(高度約79度で22度ハロと同じ大きさになる)。同じような大きさのリングが太陽周りに二つある景色はエキゾチックで壮観です!
観測例
Atmospheric Opticsより
※幻日環の解説
※高度が低い時の幻日環
※22度ハロより小さい幻日環
※幻月環
AKM eV より
※幻日環の解説
映幻日環
別名
英名 subparhelic circle
氷晶 六角板状、六角柱状
配向 プレート、カラム、パリー、ローウィッツ
光路 プレート 1231,3275,3287,325673
325783,32765,32875
映日や映幻日を通過する、つまりマイナスの太陽高度に一致した高さに円を描くハロ。幻日環と同様に太陽高度が上がるにつれ小さくなっていく。
映幻日環上にも様々な現象が存在する。映120度幻日、映liljequistの幻日、映ブルースポット、対日(映向日)など。
観測例
AKM eV より
120度幻日
別名
英名 120-degree parhelion
氷晶 六角板状
配向 プレート
光路 1→3→4→2,1→3→8→2
視半径120度、つまり幻日環上で太陽から天頂を中心に120度離れた所に現れる光の集積。氷晶が厚いほど明瞭になる。
プレート氷晶の揺れ角が大きくなると鉛直方向に伸び120度幻日柱となる。ローウィッツ氷晶傾向が強いと対日を中心?とする120度アークが出現する。
名前にある120度は視角ではなく太陽からの方位角であることに注意。視角半径が120度なのは太陽高度0度のときだけであり、太陽高度が上がるにつれ、方位角は変わらずとも視角は小さくなっていく。
観測例
Atmospheric Opticsより
※120度幻日の解説
※高度が低い時の幻日環や120度幻日のパノラマ撮影
AKM eV より
※120度幻日の解説
120度映幻日
別名
英名 sub 120-degree parhelion
氷晶 六角板状
配向 プレート
光路 1→2→3→8→1,3→2→7→6→4
視半径120度、つまり映幻日環上で映日から120度離れた所に現れる光の集積。
観測例
120度アーク
別名
英名 120-degree arc
氷晶 六角柱
配向 ローウィッツ
光路
ローウィッツ氷晶によって作られる、120度幻日を通る対日中心?とする弧である。120度幻日・映幻日と同じ光路であるが観測記録が少なく詳細は不明。
観測例
Halos on 6th March 2017 in Rovaniemi
10.10.2017