46度ハロ

別名 外暈

英名 46-degree halo

氷晶 六角柱状

配向 ランダム

光路 3→1/2


 視半径約46度の太陽周りに現れる円状の現象。上部ラテラルアークと混同されやすいため相違点を述べる。


 【46度ハロ】

・色が白っぽい、光量は均一

・形が内暈の同心円

・太陽高度が15~27度でしか環天頂アークと接しない

・太陽高度関係なく常に出現し得る

・明瞭な22度ハロと同時に出現しやすい(氷晶の底面が平らでないことも多く、22度ハロが明瞭でも46度ハロが観測できないことは往々にしてある)

 【上部ラテラルアーク】

・色は鮮やか、光量は最上部が最も強い

・形は放物線状、太陽高度レベルで下部ラテラルアークと交わる

・常に環天頂アークと接する

・太陽高度30数度以下でしか出現しない

・明瞭なタンジェントアークと同時に出現しやすい


 46度ハロが何故薄いのか。それは22度ハロに比べ入射できる光束が少なく、入射角も限られているためである。同時に反射のロスも大きく、投射範囲が広いのも薄くなる要因だろう。


 ※46度ハロもラテラルアークも光路は同じであり、違うのは氷晶の姿勢である。揺れの大きいカラム配向だとラテラルアークと46度ハロの区別は最早意味は無い。


 ※よく22度ハロとセットにされるが、その出現率は天と地ほどの差がある。46度ハロはその巨大さと薄さ、上部ラテラルとの混同といった要因で見つけること自体も難しい。



観測例

Atmospheric optics より

46º Halo


AKM eV より

46º-Ring