パリーアーク

別名 

英名 upper/lower suncave/sunvex Parry arc 

氷晶 六角柱状

配向 パリー

光路 usc 3→5,3→7

   usv 4→8

   lsc 4→6

   lsv 5→7


 上部下部、それぞれサンケーブ型(⌒型:太陽に凹)とサンベックス型(V字:太陽に凸)があり、つまり四種類ある。太陽高度が上がると下部サンケーブ型パリーアークは22度ハロ下部と一点で接する円となる(最終的には同心円)。

 上の図では、太陽高度10度と50度のパリーアーク達である。

 

出現範囲

 上部サンベックス型パリーアーク:~17度

 下部サンベックス型パリーアーク: 23度~60度

 上部サンケーブ型パリーアーク :~77度

 下部サンケーブ型パリーアーク :25度~

 このことから4種全てが同時に現れることは不可能である


10度刻みのパリーアークの変化を示した。

 緑 上部サンベックス型パリーアーク

 橙 下部サンベックス型パリーアーク

 青 上部サンケーブ型パリーアーク

 赤 下部サンケーブ型パリーアーク


 ※パリーアークはヘースティングスアークの接するメルクマールになる。似ているウェゲナーアークはタンジェントアーク(又は22度ハロ)と接する。


観測例

Atmospheric opticsより

※パリーアークの解説

Parry Arcs

※円状の下部サンケーブ型パリーアーク

Texas rare high sun Halos

※上部凹凸パリーアーク

Swedish Halos

※上部凹パリーアークと上部タンジェントアーク

Parry Arc

※上部凸パリーアークと上部タンジェントアーク

Parry & Upper Tangent arc

※下部凸パリーアークと下部タンジェントアーク

Spain Diamond Dust Halos


AKM eV より

※パリーアークの解説

Parrybogen

反射型下部SVパリーアーク


別名 リコネンアーク

英名 reflected lower sunvex Parry arc,Riikonen arc

氷晶 扁平な氷晶

配向 パリー

光路 


 鋭いV字のアークであることが多い。地平線を挟む元の現象の対称部に現れるため、太陽高度11度だとほぼ太陽点上に現れる。現在反射型の現象は下部サンベックス型パリーアークのみ観測されている。


 ※今まで反射型パリーアークとして観測されたものは実は反射タンジェントアークではないかという意見がでている。


 ※22度ハロ内に現れるアークは複数ある。リコネンアークは位置がよく動き、弧の角度は鋭い。モイラネンアークは基本太陽から11度上で、カーブはもっと緩やか。ミッキラアークは更に緩やかなため区別は可能。


観測例


Atmospheric Opticsより

Reflected lower sunvex Parry arc

The Halo Vaultより

A peculiar halo on 6 November in Rovaniemi 5.12.2008

Halo phenomena

A possible new halo above Moilanen arc