22度ローウィッツアーク

上部(15度、30度)

環状(15度、30度)

下部(30度)


別名 22度ローウィッツアーク

英名 upper/middle/lower Lowitz arc

氷晶 六角板状、六角柱状

配向 ローウィッツ

光路 上部 環状 下部


 氷晶が六角形の対角線を軸に回転、揺動してるときに起きる特殊なアークで、必ず幻日を通過する挙動が複雑なので注意。


 以下に太陽高度0~90度、10度刻みの変化を示す。

赤 上部22度ローウィッツアーク

青 下部22度ローウィッツアーク

橙 環状22度ローウィッツアーク



上部太陽より上で22度ハロと接触した∩型で、太陽高度が上がるにつれ環状の内側へ入る。太陽高度60以上で22度ハロから離れて消滅していく。

 また、低高度では上部パリーアークと接する像がよく見られる。


・環状は太陽高度が上がるにつれ、殻を割るように左右に分かれて徐々に下で繋がりUの字になる(22度ハロに触れない)。太陽高度50度あたりで消滅する。

 また、下部パリーアークと接する。


下部太陽より下で22度ハロと接触し、太陽高度が上がるにつれ下で繋がり(太陽高度約40~50度)、環状より小さめの開いたU字になる(22度ハロに触れる)。


※実際のローウィッツアークは上の図や説明のような大きな弧としてはまず現れてくれません。一般的には少し離れた幻日から22度ハロへ接線を伸ばしてるような像として確認されます。


観測例


※Atmospheric Optics より三種のローウィッツアーク

Moonlight Lowitz Arcs

※Atmospheric Optics より上部ローウィッツアーク

Upper Lowitz Arcs

Rare Lowitz Arc, Alpharetta, Georgia

※Atmospheric Optics より中部ローウィッツアーク

Rare Lowitz Middle Arc


AKM eV より

Lowitzbögen