電(磁)場による影響
条件が良いダイヤモンドダストは、街灯や月、太陽の周りに美しいハロを作る。その近くにたまたま電線があると「電線の電(磁)場」が氷晶に影響を与え、周囲に不思議な形となって現れる(とされる)ハロが存在する。
電線と電線の間にV字の切れ込みが入った膜が貼ってあるようなハロや、光柱や22度ハロが電線に近づいた部分か歪むような現象が確認されている。
電線に光が反射し複雑な現象が現れるという意見もあるが
・反射しにくいカーボン(黒色)の電線周囲でも起きていること
・電線の下にライトを置き光柱を伸ばすと、電線周囲だけ歪み、電線から離れた上方では綺麗に縦に伸びたこと
などの理由から電磁場が関係していると考えられている。
観測例
電線に膜状に現れたハロ
Useita halomuotoja 21.1.2019
電線に膜状に現れたハロ2
Harvinaisia halomuotoja 29.11.2007
歪んだ22度ハロ
Harvinaisia halomuotoja 10.1.2009
歪んだ光柱
Keinovalopilareita 14.12.2013
Keinovalopilareita 14.12.2013
Harvinaisia halomuotoja 14.12.2013
32度アーク
太陽の真上の視角32度離れたところに現れたほぼ水平のアークであり、どのような氷晶がこのアークを引き起こすのかは不明であるが、傾斜20度の面を持つ氷晶でシミュレーションされた。
このアークに関連するエキゾチックハロの存在の可能性が推察されている。
観測例
Harvinaisia halomuotoja - 8.7.2013 klo 17.15 Nivala
映カーンアークの涙
映カーンアークに出来た膨らみとその下に続くアークである。位置を考えるとトリッカーアークの一部分と考えられそうだが、光源側を見るとプレート及びローウィッツ配向(幻日、映幻日、幻日環、映幻日環、環天底アーク、太陽柱、シュルテスアーク)であり、カラム配向で起きるトリッカーアークと当てはまらない。詳細は不明である。
観測例
An unknown halo next to the sub-Kern arc
Salzburgのハロ
2013/10/19にSalzburgにてZbyněk Černochによって観測された、よく分光された現象。
最初は明瞭な幻日、上部タンジェントアーク、上部パリーアーク、上部ローウィッツアークが出現した。その後に問題の現象である視角18度付近、縦長で幻日に似た七色の現象が出現した。
18度プレートアークとも考えられているが、18度プレートアークがここまで強い分光を示すには極めて整列されたプレート配向でなくてはならない。ただ、そのようなプレート配向では18度プレートアークは弧を描かなければならないが、この現象は湾曲が弱い。また、他のピラミダルハロやアークが出ていないことからも非典型的とされ、謎の現象とされている。
観測例
The Salzburg halo 25.1.2017
ハロダイナミクス
https://science.nasa.gov/science-news/science-at-nasa/2011/11feb_sundogmystery
https://www.discoverychannel.jp/0000028135/
https://astrobob.areavoices.com/2011/02/12/87142/