高次虹
主虹は水滴内で一回反射、副虹は二回反射する。しかし、ごく稀に三回、四回…と反射した虹が観測されることがあり、それらを"高次虹"と呼ぶ。
反射するだけ光量は損失するため薄くなり見つけにくく、次数によっては太陽側に現れることもある(後述のゼロオーダーグローのせいで潰される)ことが、稀な現象である一つの理由である。
※三回反射の虹を三次虹と呼ぶと、主虹は一次虹、副虹は二次虹とも言えます！
三次虹 太陽中心に視半径38～42度、外赤内紫、主虹の24%の明度
四次虹 太陽中心に視半径43～49度、外紫内赤、主虹の15%の明度
五次虹 対日中心に視半径40～50度ほど、外赤内紫
ーーーーーーーー＜自然光で観測された＞ーーーーーーーー
六次虹 対日中心に視半径30～40度ほど、外紫内赤
七次虹 太陽中心に視半径50～70度ほど、外赤内紫
八次虹 太陽中心に視半径15～35度ほど、外紫内赤
このように二次数ずつ「太陽中心」「対日中心」が切り替わることがわかる。(尚、十一次虹以降は太陽・対日中心に視半径90度を超すことに注意する。)
観測例
Atmospheric Optics より
※明瞭な三次虹
※三次虹と四次虹
3rd & 4th Order Rainbows
3rd 4th order rainbows , Paris
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※五次虹
5th Order Rainbow Discovery Image
ゼロオーダーグロー
高次の虹とは逆に、水滴内を0回反射する(つまり単純に水滴内を少し屈折して通るだけの)光も勿論あるはずだが、それによって現れる現象をゼロオーダーグローと呼ぶ。
これは太陽周辺が金色に強く輝く現象で、虹が現れている時に太陽の方に目を向けると大抵起きている。
※虹が現れてるとき太陽の周りが妙に明るいと感じたことはありませんか？その明るさこそがゼロオーダーグローです！