幻日


別名 22度プレートアーク

英名 parhelion,22-degree plate arc,sundog

氷晶 六角板状

配向 プレート

光路 3→5,3→7


 太陽から視半径約22度の両側に現れる光の集積。太陽高度が上がるにつれ少し太陽から離れていく。


 ※条件によって幻日は極めて明るくなるため、名前の通り幻の太陽となり「太陽が増えた!」と勘違いしてしまうだろう。実際に幻日を記録した古い書記には「3つの太陽が現れた」「5つの太陽が現れた(幻日と端接弧等)」と書かれているものもある。



 揺れ5度、太陽高度0~60度を5度刻みで変化させた図を示す。ここから太陽高度が上がるほど22度ハロから離れ、また光度が弱くなっていき60度付近で見えなくなることが分かる。

 太陽高度が高くなるにつれ、光源・氷晶・観測者の位置関係的に60度プリズムを通る光の量が少なくなる。また、光が斜めに入り込むこと、内部反射が増えることで光路が伸び、プリズム角が増大(=最小偏角が増大)し離れたところに現れるようになる。



 揺れを0.1~12度に変化させた図を示す。角が大きくなるほど幻日は大きくなり、ある程度大きくなると22度ハロと区別が出来なくなる。


観測例

Atmospheric optics より

※幻日の解説

Sundogs,Parhelia,Mock suns

※非常に明るい幻日

3 Suns, Northern Mongolia

※幻日、映日、映幻日

Dogs & Subdogs

※幻日、下部太陽柱、映幻日

Sundogs & Subparhelia


AKM eV より

※幻日の解説

Nebensonnen


映幻日


別名 

英名 subparhelion

氷晶 六角板状

配向 プレート

光路 3→2→5,3→2→7


 映日から視半径約22度の両側に現れる光の集積。太陽高度が上がるにつれ少し映日から離れていく。


観測例

Atmospheric optics より

※幻日、映日、映幻日

Dogs & Subdogs

※幻日、下部太陽柱、映幻日

Sundogs & Subparhelia


AKM eV より

Unternebensonnen


44度幻日


 幻日を作った光が新たな氷晶に入り込むことで作られる幻日のこと。いわゆる複散乱によるハロの一種であり、その中では最も現れやすいと思われる。

 詳しくはこちらから。


超幻日


 拡散光による映幻日であり、光源から両側斜め上に伸びる、全体像は放物線状の光線である。

 拡散光のハロの特徴として光源と観測者の位地関係によって形状が大きく変化するが、これも例外ではない。

 詳しくはこちらから。